月間ホビージャパン編集者の転売容認発言に関して、転売屋目線で思うこと

月間ホビージャパン編集者の転売容認発言に関して、転売屋目線で思うこと

どもシプリアーノです。今回はTwitterて炎上している転売容認発言に関するブログを書きます。

先に言っておきますが僕はせどり・転売を2019年10月からやっていますので、いわば叩かれる側、プレーヤーという立場です。

そして僕は基本的に転売は賛成派です。社会的意義のない行動と言われることもありますし、業界内の先輩にもそのように言う人もいます。

ですが実際には沢山の業界に貢献していると思います。

僕個人としては「転売屋が全員悪である」とするのは詭弁だと思っていますが、「悪い転売屋も存在する」と知っています。

音声版は↓

結論:「@itod110」さんの言っていることは正論であるが、立場は弁えるべきだった

と言うのが今回僕が出した結論です。

まずご本人はすでに会社からの罰も受けTwitter上で謝罪をされており、これ以上炎上する必要は全くないと思います。

わざわざご本人が謝罪の為にスクリーンショットを載せて下さっているので引用させていただきます↓

一部抜き出して要約致しますと

転売を憎んでいる人たちは自分が欲しかったモノが高く売られているのが気に入らない。頑張れなくて買えなかったのだから、頑張った人にマージンを払って買うのは普通。

転売されて困るのは一部のユーザーだけ。メーカー・卸・小売の売り上げはしっかりと立っているので業界は安泰。

逆に店舗が割引をしまくっていたかつての状況は店舗が減ってしまうので、業界へのダメージも大きい。

ということです。全く異論のない綺麗な正論だと思います。

更に付け加えるとしたら「欲しくて買えなかった人もお金さえ払えばあっさり手に入る」という、メリットでしょう。

そもそもメーカー直売の製品以外は全て転売で成り立っている世の中です。

食材だって農家直売でなければ転売ですし、レストランで調理して提供する事だって転売です。

付加価値の所在が分かり易いかどうかだけでここまで扱いが違うかな?と、よく思います。

僕個人的には

  • これだけ欲しい人がいるのを分かっているのに製造しないメーカーの能力が低い
  • もしくは恣意的に生産数を抑え、転売でプレミアが付き、話題を呼ぶことを狙っているのでは?

というふうに思っています↓

さて、こんなにも正論なのですが、今回@itod110さんは炎上してしまいました(まだ進行形?)。一体なぜだったのでしょうか。

問題点3つはどこに隠れているか

個人的に問題点は3つあると思います。Twitterや月間ホビージャパンのHPを拝見して、いくつかの意見があることがわかりました。

問題がないのに炎上はしないわけです。僕なんて現役プレーヤーなのに、一回変な人にTwitterで絡まれたことがあるだけです。

さて今回の件、3つの目線で俯瞰して見なければならなかった問題だと思います。

①~③それぞれ、個人、組織、業界という順に慣れんでいます↓

①Twitter(noteも?)で転売について発言し、削除した事

まずここです。そしてここが一番悪かったです。

黙って普段の業務だけしていれば、もちろん炎上するわけなかったのです。

これまで炎上してこなかったのですから。

ここまでは仕方ないとして、言葉遣いも少し悪かったと見ました。

「転売ヤーだ!」とお祭りをする人たちは世の中に一定数います。

ただ正論を述べただけでなく、その人たちを煽るような言葉遣いをしていた事は、人間ならではの失敗「悪意」を感じるものであったように思います。

わざわざnoteにまで「転売屋より先にプラモデルを購入する方法」的な記事を書いた、と主張する方もいらっしゃいます。

現在削除されたnoteのようですので、本当にご本人が書かれたのかは確証が持てませんが、一応内容には目を通しました。

こちらも基本的にはTwitterと同じスタンスで、正論とその口調であるが故にプラモファンを傷つける内容になっていたのは間違いありません。

そしてツイートとnote(こちらは僕は確認できていない)、両方を削除した事です。

削除したという事はご本人の中に何か後ろめたい気持ちがあったという事でしょう。

当然引くに引けない状態だったのはわかりますが、ここはやはりTwitterの怖さであると僕も痛感しています。

②会社の看板を背負っていた事

例えば僕が転売やせどりに関して呟いたり、毎日ブログを更新したとしても、全く反響はありません(僕としては嬉しくはない)。

それは僕がせどりをしていることに対して、「僕」しか背負ってないからです。

ですが彼の場合は簡単に例えると「バイトテロ」のようなものです。たった一人の軽率な発言が組織のイメージを失墜させたという事です。

もし彼が転売に関して容認するようなツイートをしたかったのであれば、アカウントから会社名を外すか、無名の別アカウントでするかすればよかった。簡単な話です。

③業界全体の事を考えなかった事

株式会社ホビージャパンは出版だけをしている訳ではなく、小売や自社商品販売という「流通」に関わっているという事です。

ガッツリ自社製品や他社製品を取り扱う会社の「たった一人」が、いわば暴走してしまったのです。

迅速かつ厳重な処分がご本人と上長含む4名に下されています。

当然これは消費者を含むステークホルダーへの誠意と受け取るべきでしょうが、恐らく今後は「あぁ、あの会社ね」という目で見られてしまう事でしょう。

僕は新卒時代にトリドールで働いていたのですが、当時丸亀製麺では「ザルかび事件」に関して非常に神経質になっていました。

今はすっかり、その点に関しての社会的信用は取り戻せてると思います。HJもこれに懲りず頑張っていただきたいとは思います。

それこそ、商品を楽しみに待っている方がいらっしゃるのですから(*´꒳`*)

まとめ:責任を取れない発言であった

正論がいつも通るとは限らないのが人間の面白いところだと思います。

それぞれに感情があり、それぞれに正論があるからです。

もちろんこの記事だって僕は正しいと思って書いていますが、不快に思う方もいるでしょう。

結局責任は一瞬で個人の範疇を超え、会社を巻き込むことになってしまいましたが、まだ完全に鎮火できたとは言い切れません。

@itod110さんは解雇という処分を下されましたが、未だに謝罪文を固定ツイートにされています。

HJのトップページ、一番上の見出しもやはり謝罪と処分内容です。

絶対に許せない行為であったとは思えませんし、それぞれが重すぎる処分をすでに受けたと思います。

今度はTwitterが許す番だと、僕個人は願って止みません。

「転売は絶対に悪である」「転売の利益は反社会組織を通じて中国に流れている」そんな旨のツイートも目にしました。

どうかこのような極端かつ根拠のない発言に振り回されず、ご自身の頭で判断できる方が増えますように。

最後まで読んでくださりありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA