バーテンダーのtakkyです。これまでも何度か”BAR初心者”向けの記事を書いてきたのですが、あくまで僕の目線からの提案や提起みたいなテーマが多かったのです。
「もっと皆さんの為に・・・」と考え、BAR初心者であるわが弟に質問を考えてもらいました。今回から何記事かは、その内容にバーテンダーとして回答していきます。
早速ですが今回は高級店の見分け方について書いてきます。さぁ、見ていきましょう!
BAR初心者 のあなたへ 高級店の見分け方編
予算ってどのくらい?
BARっていう響きが、いかにも高級そうなイメージを作り上げていますが、ピンキリです。
ワンコインBARや原価BAR(入場料別)という破格のお店もあれば、テーブルチャージ1,600円+サービス料10%(3000円分飲んだら3000+1600+300=4,900円の会計になる)のような高級店もあります。
高いところに間違って入ってしまったら大変
と思った方が結構多いようなので、もう少し説明させていただきます。
チャージを取られるか取られないか
これは見分けやすいポイントです。
チャージ=「席料」です。「混んできたから詰めて」とか「回転悪くなっちゃうから会計して」とか、言われない為のシステムです。だから高単価で良い接客をしたい店は取ることが多いです。
僕は「今日は3,000円以内で2,3杯飲んで帰ろう」という時にチャージが500円付いて3,200円、急に高く感じたことがあります。「そんなにいい接客もしていないし、満席でもない平日なのにガメつい。」と思ってしまいます(笑)
チャージを取ろうが取るまいが、素晴らしい味で、素晴らしい接客をされている店もあれば、真反対の店もあります。ってことは、余程の人気店でなければ取られない方が良いよね!
ホテルBARと町場のBAR
これは上記チャージと重複する内容ではありますが、実に分かりやすいポイントです。
ホテル内のBARは高い。町のBARは安い。比較的にね。何故か、考えてみましょう。
まずホテルのBARは、どんな人が行くでしょうか。通行人?仕事帰り?学生?もちろん全ての人々に開かれてはいるものの、当然一番多いのは宿泊客です。
では宿泊客にはどんな人がいますかね。夫婦やカップルの男女、外国人、出張中、地元だけど金持ち、これも様々ありますが、圧倒的に多いのが男女ペアです。
そりゃそうです。ホテルなんだから、飲んだ後そのまま大人の国へ行こうって魂胆です。
ホテルのBARではホテル接客そのままに、ホスピタリティを注ぎ込んだ接客を心がけています。つまり「雰囲気と接客が良く、ホテル(寝室)へのアクセスも抜群」と、大人の国に旅立つのに最高の条件が約束されているのです。
そんな条件を約束する代わりに、「テーブルチャージとサービス料はきっちり頂きます」というのがホテルの基本的な姿勢です。良い所見せたい金持ち男がお金使うことが多いってことです。宿泊客じゃなくても、雰囲気が良いのでオトす為によく使う男がいるとかいないとか・・・。
それに対して町場のBARは本当の(主に経済的な)意味で全市民に開かれていると言えます。
「本当に色んな人がいるんだな」と接客をしていて思います。職業、賃金、性別、年齢、何にも関係なく、様々な人が訪れやすいのが特徴です。従業員にも色んな人がいるほうが守備範囲が広がります(笑)
髪型や服装に厳しい規定がある所は少なく、フランクな接客でお客さんと近づくこともあることでしょう。お客さんがお店に求めるものも多岐に亘っているので、その全てに応えることは最早不可能です。
それゆえ”顧客と店の相性“がはっきりと存在します。簡単にいうと当たり外れです。
ふらっと入ってきてふらっと出ていける様に進化してきたのが町場のBARなので、チャージを取るお店が少ないわけですね。逆に高給取りのビジネスマンが多いような土地だと、町場のBARでもチャージを取る所が増えます。
※町場のBARでも厳格な接客を心がけていてホテルのBARより相性がいい場合も当然存在します。ホテルBARで修業したオーナーさんが、ホテルのルール以上の接客をしたくて独立する場合もあります。もうね、本当に色々、ピンキリ。
PUBとBARの違い
使う金額は実はそう変わらないと思うのですが、お客さんたちの目的は違っています。
1件目でビール飲みながら揚げ物食べてお腹も満たしたい→PUB
2件目で簡単につまみながら、ちょっと落ち着いて飲みなおしたい→BAR
「PUBの方が安いんでしょ」ってイメージがあるかも知れませんが違います。満足するまで飲み食いしたらPUBでも平気で4~5000円行きますし、逆にBARで1,2杯飲むだけなら1000円前後で済む場合も多いです。
要は使い方です。PUBは週一で良いけど、気に入ったBARは毎日でも行けちゃうでしょ。
まとめ
BAR初心者の方向けに、予算についてお話ししました。結果はピンキリです。
もしあなたが、落ち着いていて良いサービスが約束されているであろうお店に行きたいのなら、ホテルBARに行ったほうが相性がいい可能性が高いです。
もしくはホテルBAR以外の無限の可能性を探索したいのでしたら、いろんな町場のBARに行きまくることをお勧めします。
※無限の可能性=安さ、近さ、置いているお酒の好み、店のコンセプト、店員の個性など
「自分に合ったお店ってどうやって探すの~」となっているあなた。
フィーリングと訪問回数で、頑張れ!
としか言いようが無いです。とはいえネットに情報が落ちていることが多いので、そこから始められてはいかがでしょうか。
では今回はこの辺で。takkyでした^^
[adchord]
コメントを残す