どうもシプリアーノです。今回はバーテンダーとして”おかわりを聞くべきか”という問題について少しお話しします。
僕も最初は驚きました。「えっ、グラス空く前に聞いちゃうでしょ。」という意見でしたから。
しかし数あるBARの中には「おかわりは聞くな」と教育するお店もあるのですよね。
僕は奇跡的に両方のお店を経験したので、実体験に基づいて書いていきます。
この記事はこんな人向けに書いています。
・バーテンダー
・接客業
・ホールスタッフ
・外食好きな人
おかわりを聞くべきか
僕は両方ともの教育を受けたことがありますが、最初に入ったお店も次に入ったお店も「聞く」お店でした。
なので今回のお店で初めて「聞かなくていい」と言われたときは驚きました。ちなみに今回のお店はこんなお店です。
聞く人たちの主張
お客さんに「すみません」と言わせてはならない。
お客さんに声をかけられる前におかわりをお伺いすることで、気が利く従業員・気遣いのできる店と思ってもらえる、という意見ですね。
聞く派の意見としてはこれが最も一般的な気がします。消費者からしても、気付いてもらえると嬉しいですし、場合によっては感動すらします。
最も多い意見ではありますが、「なぜお客さんより先に気付かなければならないのか」は、実のところ良くわかりません。
個人的には、「気づいているアピール」がしたいのと、「声をかけられるのが嫌いなので先手を打つ」という観点で動いています。
聞いて飲まなければそれでよし
これは確かにそうですよね。飲みたければ注文してくれるでしょうし、飲みたくなければストップor水ですよね。
聞くだけ聞くことによって、「聞かれなかったから飲まなかった」という機会損失は避けられるのです。
飲まないなら帰れ
はい、なるほど。これも説得力があります。
例えば満席になると、空いたグラスをテーブルに並べて1時間も会話に熱中しているお客さんには「帰ってもらいたい」と思います。
飲まない人が座っている2席より、新規で2人に座ってもらった方が確実に2杯分の売り上げを獲れるからです。
つまり「おかわりどうしますか」と聞くことによって、「飲まないのでしたらとっととお帰り下さい」と暗に諭していることになります。
時と場合によりますが、お店側の主張としては1mmたりとも間違ってはいません。
聞く人たちの主張は主にこんな感じでしょうか。他にご意見がございましたら何なりとお申し付けください。
[adchord]聞かない人たちの主張
商魂ミエミエでダサい
1杯でも多くおかわりの注文をもらって、少しでも売り上げを獲ろうという姿勢に嫌悪感があるパターンです。
確かに、それまで何の会話もしていないのにいきなり「何かおつくりしましょうか」と聞かれると、あまりに作業的に感じてしまうかもしれません。
余韻・雰囲気を大事にしたい
飲み終わって「次は何を飲もうかな」と考え始めたタイミングで、「どうしますか」とぶっ込むのは雰囲気を壊しかねないという意見ですよね。
お客さんから何かアピールがあるまで待つしかなさそうです。
皆さん大人だから、注文してくれる
20代前半で飲み方を知らないのであればまだしも、いい歳になって飲み慣れた人におかわりを聞くのは、もはや失礼という意見です。
べろべろになるまで飲むことはないし、飲みたいうちはグラスが空いたら注文してくれるし、という事ですね。
次につながるお会計にしたい
これは聞かない派の意見の中では一番納得ができるかもしれません。
例えば・・・
3000円のお会計で「安かった、また来よう」と月に2回来てくれるのと、
5000円のお会計で「意外と高いからちょっとした時しか来れない」と月に1回来てくれるのでは、
前者が1000円売り上げが高いのですね。
下手におかわりを聞きまくって高いお会計をつけると、2度と来てくれない可能性だってあるのですから、これに関しては納得です。
僕は聞く派です
バーテンダーブロガーとして、自分の意見も載せておきますね。何度も言いますが、両方の方針の店で働いた経験があります。そして、僕は断然聞く派ですね。
やっぱりお客さんに言われる前に聞きに行ったほうが、「流石」とか「気が利くね」とか言ってもらえます。
このことから、大衆的には「聞きに来て欲しい」or「聞かれても嫌ではない」ことが分かります。
あと、「すみませーん」って呼ばれるのが嫌いだからです。やり取り一つが店自体をダサくしている気がします。
「すみませーん」「はいお伺いしまーす」・・・ダサくないですか?
もし僕と同じ感覚の人が客席に座っていたら何を思うでしょうか。「デカい声で呼ぶなよ、目とか手とかで呼べよ。」「出来ない店員だな。先に聞きに行っておけよ。」
極論ですが、こんなことを思われているかもしれません。思われてしまうリスクを避けるためにも、先手を打ちたいというのが僕の意見です。
「次に来てもらうためにガメつい商売はしない」「大人の雰囲気を壊さない」という意見はまぁ、分かります。
ですが、ガメついと決めるのは僕らではなくお客様ですし、大人だからこそお代わりを聞いたところで雰囲気は壊れないと思うのです。
よく「人の懐(財布事情)を伺うのはよくない」と言いますが、この場合は注文を聞かない方が懐を覗いている気がしてなりません。
聞いて飲まなければそれでよし。これはシンプルな解決策だと思っています。
まとめ
両方の意見がありますが、店々の方針であることが分かります。
皆さんは取りあえず、お店の方針や上司・先輩の意見に従うことが大事だと思います。
おかわりをガンガン聞いて、でも常連になってくれる。そんな接客をできるのが一番いいと思うので、是非ともスマートな方法を教えてくださいね(まとまってないw)。
関連記事
参考サイト
[adchord]
コメントを残す